Dr Martens（ドクターマーチン）について
近年、ワークブーツの代名詞的存在として、若い男女を中心として絶大な人気を誇っている、ドクターマーチン。丈夫な革を使用して作られていて、雨の日や雪の日でも毎日気兼ねなく履けるだけでなく、シンプルで合わせやすく、カジュアルコーデからスーツルックまで、オールマイティに活躍できることが魅力となっています。
ドクターマーチンは、その名のとおり、もともとはドイツ軍に従軍していた医師であったクラウス・マーチン( Klaus Martin)博士が、休暇中にスキーをしている際に怪我を負い、当時軍から支給されていたブーツが怪我を負った足には適さなかったことから、足に負担のかからないエアクッションソールを発明したことから始まります。そして、マーチン博士が大学時代の旧友であったヘルベルト・フンク博士とともに1945年より、軍事用品を原材料とした独自の靴の生産を始めました。
そして、時を経た1960年、イギリスで1900年代よりワークブーツを製造していた老舗製靴業のグリッグス家が、クラウス・マーチンとヘルベルト・フンクが掲載した、靴業界の雑誌広告でエアクッションソールを目にし、正式にパートナーシップを組むこととなります。グリッグス家は、エアクッションソールの卓越した技術に着目し、製造特許を獲得。熟練の技術による靴製造のノウハウやデザインを駆使して改良し、独特の丸みを帯びたアッパー、黄色のウェルトステッチ、ツートンの溝付きソールエッジという現在のドクターマーチンの原型となるモデルが登場します。これが、現在ドクターマーチンのアイコン的存在となっている「1460」8ホールブーツです。1960年4月1日に生産ラインが開始したことからこのように名づけられました。
それまでワークブーツといえば、労働者階級が履く靴というイメージでしたが、彼らの開発したブーツはその後イギリスのパンクロッカー達の間で大流行し、パンクファッションやサブカルチャーにとって欠かせない存在となります。その後も、ドクターマーチンのブーツはイギリスだけでなくアメリカのストリートカルチャーシーンにも浸透し、世界中のミュージシャンがフェスなどで足元を飾る代名詞的な存在となりました。
現在では、ドクターマーチンのアイテムは、ブーツだけでなく、サンダルやローファーなど多岐に渡り展開していて、ファッションアイテムとして絶大な人気を誇っています。時代は変わっても、ドクターマーチンの変わらぬ製法とデザインは、50年以上も時を経た今も世界中の若者達に愛され続け、今なお進化を遂げています。反体制の象徴として履きつづけられたブーツは、パンクロックといった概念を超えて、日常に気軽に取り入れられるファッションとして定着しました。新しい時代の風を吹き込みつつも、ずっと永く愛用できるモノづくりの姿勢が変わらず愛され続けている秘訣です。
Dr Martensの特徴
ドクターマーチンの特徴は、「Air Wair」と命名され、「With Bouncing Soles（弾む履き心地のソール）」の謳い文句を掲げて世に登場したエアクッションソールを使用した、履き心地のよさです。ソール内に仕切られた空間がいくつも存在し、中に空気を密封することにより、歩く時の衝撃をスムーズに吸収してくれます。
そして、二つ目はメンテナンスをしっかりとすれば、何十年でも履き続けることができるといわれている優れた耐久性です。グッドイヤーウェルト製法を採用し、優れた耐熱・耐寒・耐摩耗性を発揮します。機密性が高く、ソールに水が浸透しないので、雨の日でも安心です。
おしゃれな見た目だけでなく、安心してずっと永く履き続けられるのも、ドクターマーチンの大きな魅力となっています。
定番アイテム
3ホールシューズ
ドクターマーチンのブーツは、長さによって、3ホール、8ホール、10ホールと種類が分かれています。季節を問わず、オールシーズン履ける定番シューズとして人気が高いです。ほどよい革本来のツヤも美しく、ワードローブの定番アイテムとして取り入れたいですね。また、定番人気のイエローステッチだけでなく、シックなホワイトステッチや黒ステッチのモノブラックなどを選べば、より上品さが増して、大人のジャケットスタイルにも最適です。
8ホールブーツ
1960年4月1日に初めて製造ラインに乗った代表アイテムがこちら。現在も、ほぼ同じスタイルで究極のロングセラーアイテムとなっています。まず最初に買うなら、こちらがお勧め。年代を問わず、幅広いコーデに対応可能です。
ブラックだけでなく、こちらのチェリーレッドも人気の高いアイテムとなっています。カジュアルなヴィンテージコーデを楽しみたいときに。全体が重くなりすぎず、明るめの印象になります。
10ホールブーツ
少し丈長のミディアムタイプの10ホールブーツ。8ホールよりも少しハードな印象となります。パンツをインして、ゴツめパンクロックコーデにしたり、ミリタリー風アメカジコーデを楽しみたい方にお勧め。
ストラップサンダル
毎年夏になると完売してしまう、大人気のストラップサンダル。特に女子に人気のアイテムですが、もちろん男子も着用可能。ソール、ストラップともに丈夫な革でできているので、足になじみやすく、長く履けます。サンダルはワンシーズンごとに買い換える、という方も多いかもしれませんが、どうせ買うなら長く使えるものを選びたいですね。
その他の人気アイテム
バックルブーツ
シンプルなブーツの他に人気なのが、サイドバックルタイプ。裏原系コーデなど、より個性的なファッションによく似合います。おしゃれ上級者さんは是非試したいですね。
サイドゴアブーツ
ゴツめのブーツが苦手な方には、サイドゴアブーツがおすすめ。サイドがゴムになっているため、ワンストップで着脱がラクチンなのがなんといっても魅力。見た目もスマートです。また、ステッチがないタイプのサイドゴアブーツもあります。
ストラップシューズ
ガーリー＆フェミニンなコーデにぴったりなストラップシューズ。SNSやコーデ画像でも絶大な人気です。ソックスが見えるので、カラフルでおしゃれな靴下に合わせてコーデを考えるのも楽しいかも。
パテントレザーシューズ
他のアイテムとは一風異なった、パテントレザーのシューズ。足元にポイントを置いた、コーデのスパイス的存在になりそうです。
タッセルローファー
クラシカルなデザインで、根強い人気のローファー、通称｢エイドリアン｣。1980年代に英国コブスレーンの工場で最初に製造されたタッセルローファーです。アッパーにはツートンに輝くアルカディアレザーを使用していて、美しい光沢感が魅力的。通学スタイルにもぴったりです。
愛用有名人
マギーさん
https://www.instagram.com/p/BVD48zQnv5m/
ファッションモデルのマギーさんは、厚底タイプのベルトサンダルを愛用。丈長ロングスカートでも足が埋もれず、足長効果もアップできる強い味方です。また、歩いているときの安定感も抜群です。
藤田ニコルさん
https://www.instagram.com/p/Bi3yKNfDn_g/
20代の女子達から絶大な人気を誇る、にこるんこと藤田ニコルさんは、シルバータイプのベルトサンダルを愛用。黒のイメージが強いドクターマーチンも、２足目以降は別のカラーを選ぶと、コーデの幅が広がっておしゃれ度がアップしそうですね。
ジジ・ハディット
人気ファッションモデルのジジ・ハディットは全身オフホワイトのアイテムに、白のブーツを合わせ、カジュアルスタイルに高級感を感じさせるスタイルとなっています。周りの人とかぶらない、ファッションモデルならではのセンスはお手本にしたいですね。
ヘイリー・ボールドウィン
最近、何かと巷を賑わせているヘイリー・ボールドウィンは、ローライズしたウォッシュデニムに8ホールブーツを合わせ、レッドの丈短ニットでキリリとしたアクセントを加えています。飾らない素朴さが彼女の魅力を引き出しています。
新作アイテム
タトゥーコレクション
ドクターマーチンは、2018年夏、アメリカ、イギリス、日本で活躍する3人のタトゥーアーティストとタッグを組み、シューズにタトゥーを落とし込んだ斬新で芸術性の高いアイテムを発表。国ごとにデザインの異なる、個性豊かなアイテムが誕生しました。ちょっとハードコアな、個性的なファッションを楽しみたい方にお勧めしたい一足です。
Yohji Yamamoto × ドクターマーチン
モード界の巨匠、ヤマモト・ヨージとのレアなコラボが2019年春夏モデルにて実現しました！シンプルなデザインの中にも、Yohji Yamamotoとドクターマーチンの魅力が絶妙にマッチして、個性が引き立っています。
2018－19FWシーズン、今までありそうでなかった、ベロア仕様のサイドゴアブーツが登場しました。秋冬らしいカラーで、ロングスカートに合わせた綺麗めコーデから元気カジュアルまで、幅広いおしゃれが楽しめそうです。
韓国留学→フリーライター→現在は韓国で2児の子育てをしながら、バイマのパーソナルショッパーとして活動中。目標に向けて、日々邁進しています。
好きなこと：読書、ネットショッピング 尊敬する人：ホリエモン、デヴィ夫人
