Burberryの歴史
Burberry(バーバリー)は、1856年に生地職人の見習いであった、トーマス・バーバリーによって設立されました。デザインだけでなく、服の機能性や着用感にこだわり、イギリスの上流階級のたしなみであった、乗馬やハンティング、釣りなどのアウトドアスポーツに適した、丈夫で風雨にも耐えられるコートやジャケット、ズボンなどが評判を呼び、はるか遠方からバーバリーの商品を買いに訪れるなど1870年代にはイギリスで大流行することとなりました。
バーバリーは、独自に生地の開発にも力を入れ、農民が汚れを防ぐために羽織っていた上着にヒントを得て、長繊維のエジプト綿を細く織り上げ、その生地に独特の加工を施し、丈夫で破れにくく、防水性にも長けた新素材の生地を作りました。この生地は「キャバジン」と呼ばれ、陸軍将校や登山家などのために用いられました。後に、第一次世界大戦の際に、トレンチコートを軍服に合わせて製造し、英国陸海軍に正式採用されました。これが一般市民にも広まり、現在でもバーバリーの代表アイテムとして愛されるトレンチコートとなりました。
なお、バーバリーの象徴であるチェック柄は、もともとコートの裏地に使用されていたもので、1924年にイギリスで大ヒットしましたが、日本国内で注目され始めたのはそれよりもっと後で、1964年の東京オリンピックでイギリスの女子チームが着用していたことで注目を浴びました。1967年以降は、裏地だけでなく表地にもバーバリーチェックを使用したアイテムが登場し、マフラーやバッグなど、バーバリーチェックはバーバリーのアイコンとして人々に愛されるようになりました。
英国御用達ブランドとしての地位
The label of the heritage trench coat features the @Burberry Knight motif – designed circa 1901 pic.twitter.com/vCyVXUD3qh
— Burberry (@Burberry) September 30, 2014
バーバリーは古くから、イギリス上流階級や貴族達に支持されてきましたが、その優れた品質や格調高いデザインを称し、1955年にはエリザベス女王より王室御用達許可証(ロイヤル・ワラント)を授与されました。次いで1989年、チャールズ皇太子より王室御用達許可証(プリンス・オブ・ウェールズ)を授与され、以来、王室を代表するロイヤルファミリー御用達ブランドとしての揺るぎない地位を獲得しました。
日本国内での展開
日本国内では、三陽商会が1965年にバーバリーのコートの輸入を開始し、1970年に正式にライセンス契約を結びました。開始当初はイギリスの重厚な雰囲気に重きを置いた中高年の上流層をターゲットにしたブランドイメージでしたが、1996年にカジュアルなイメージを取り入れ若年層を取り込んだ「バーバリー・ブルーレーベル」、1998年にはメンズラインの「バーバリー・ブラックレーベル」を展開。
そのころ、歌手の安室奈美恵さんがバーバリーのマフラーを着用したことで女子高生や若い世代で大流行するなど、社会現象にもなりました。しかし、国内で主に展開している商品がイギリス本国の高級ラインと比較してカジュアルラインがメインであることや価格差などでイギリス本国のオリジナルバーバリーとの間に乖離が生まれ、2015年6月に三陽商会とバーバリーのライセンス契約が終了しました。三陽商会はバーバリーからは撤退することとなり、以降イギリス本国が2009年より展開している「バーバリー・インターナショナル」が本来のバーバリーとして展開することとなりました。
近年の展開
2002年よりクリエイティブディレクターを務めていた※クリストファー・ベイリーが2014年よりCEOに就任し、新しい路線を歩むこととなりました。バーバリーは、今までバーバリーロンドン、プローサム、ブリットの3つのラインに分かれていましたが、これを2016年末までに統合してすべて「バーバリー」としてまとめることを発表しました。ブランドコンセプトをよりシンプルにすることで、英国ブランドのイメージをより強化しようとの目的のもと、一本化されることとなりました。
※2018年退任。
定番人気アイテム
トレンチコート
トレンチコートの元祖であるバーバリーのトレンチコートは、一生大事にしたい定番アイテム。大事にお手入れすれば、ずっと長く着られます。バーバリーチェックの裏地と、ブランドラベルが重厚感と高級感を与えています。長年培ってきたバーバリーが誇りとする機能性や生地の質感は、他には代え難いものがあります。
ハウスチェック二つ折り財布
2017SSアイテムの二つ折り財布です。近年主流のコンパクトな大きさで、重すぎずカジュアルなデザインで人気のアイテムです。カラーはベージュの他、ブラックとピンクがあります。
その他人気アイテム
キッズシャツ
品格の漂うバーバリーのチェックシャツは、ギフトとしても最適。こちらは5歳~14歳までの豊富なサイズ展開で、小柄なママならお子様との親子コーデもOK。入学祝などにも喜ばれそうです。
バナーショルダーバッグ
乗馬スタイルにインスパイアされたバックルと上品なチェックコットンのパネルを組み合わせた、バーバリーの新アイコンバッグのバナーバッグ。デイリーに使用するのにちょうどよいコンパクトな大きさで、中にはスマホ収納ポケットもついていて機能性もばっちり。ハンドバッグとしても使用できます。
ロゴ長財布
さりげなくバーバリーのロゴがエンボス加工になった、シンプルで上品な長財布。バーバリーチェックはインパクトが強すぎて苦手な方も、抵抗なくバーバリーデビューできそうなキュートなアイテムです。
キャップ
リアーナなど有名人も着用していて、近年SNSでも若い人を中心に急激に人気が高まっています。デニムやスカートに合わせたコーデだけでなく、バレンシアガなどのストリートブランドアイテムにあわせたコーデも人気となっています。
愛用有名人
ダレノガレ明美さん
https://www.instagram.com/p/BhLTkr5lGyD/?hl=ja&taken-by=darenogare.akemi
丈の長いロングトレンチコートを、ハイウエストなロングスカートでバランスをとってうまく着こなしています。英国の鳥をエンボスしたオーバーサイズなメタルボタンがポイント。
キャサリン妃
チャールズ皇太子に称号を受けたバーバリーはロイヤルファミリーにとって欠かせないアイテム。上質な生地で仕立てられているのでフォーマルな場に出ても恥ずかしくありません。キャサリン妃が着ているこのコートは、すそがフレアタイプになっていて、フェミニンで上品ですね。
キアラ・フェラーニ
世界が注目するインフルエンサーのキアラ・フェラーニ。爽やかなブルーのセリーヌのボックスバッグに丈の短いトレンチコートにサンローランのキラキラロングブーツを合わせてカッチリしすぎずあえてはずしたコーデが見事。ミニワンピ風に着こなすことでスタイリッシュに若々しく、足長効果もアップ。
WINNER
韓国人気アイドルのWINNERが、クリストファー・ベイリーにとって最後のコレクションとなるバーバリーの2018年2月カプセルコレクションに登場。1980年から1990年に発表されたブルゾンやジャケット、ポロシャツなどビンテージのアーカイブアイテムを再解釈し、オリジナルのロゴやアップリケなどで表現しました。今までの、格式高い伝統のイメージを打ち破るクールなストリートスナップショットとなっています。
BTSテテ
キャップは、取り入れやすくて男女ともに人気の高いアイテム。特に、BTS(防弾少年団)着用のアイテムは人気が高まっています!
2018新作注目アイテム
ロゴTシャツ
バーバリーのロゴとモチーフが入った、カジュアルな中にも上品さを失わないTシャツは、若い方だけでなく幅広い年代の方に受け入れられるアイテム。年を重ねても気兼ねなく着られるTシャツ選びには、きちんとしたものをチョイスしたいですね。
グラフィックプリントフードジャケット
ジャケットに大胆なグラフィックを施した、今までのバーバリーのイメージを覆すまさに旬のアイテム。このジャケットのデザインを担当したのは、ストリート界では有名な重鎮フォトグラファーのJuergen Teller(ユルゲン・テラー)と英国人モデルのAdwoa Aboah(アジョワ・アボワー)。60年代のヴィンテージチェックや80~90年代のスカーフと落書き風グラフィックの融合など、“相反する要素のクラッシュ”をテーマにした、ストリート色の強い作品です。バーバリーチェックから脱した新たな挑戦に、早くもストリート界で注目のアイテムとなっています。
ラミネートチェックトレンチコート
イエローのラインにラミネート加工を施したこちらのニューフェイスは、ジジ・ハジット着用のアイテムです。トラッドな着こなしだけではなく、最近ではTシャツやパーカー、デニムなどカジュアルなアイテムに合わせるのがおしゃれセレブ風。
最新情報
https://www.instagram.com/p/BipEqIoH7Dw/?utm_source=ig_embed
2018年3月、それまでジバンシーでクリエイティブデザイナーを務めていたリカルド・ティッシが就任。彼が得意とする、ストリートウェアとハイファッションとの融合に注目が集まりそうです。2019年プレ・スプリング&サマーコレクションでは、「バーバリーに初めて来たときに見つけた、美や伝統、レガシーといったものを讃えたかった。“B Classic”はブランドのアイコンに敬意を表して僕がまとめたもの。トレンチコートやキルトジャケット、カーコート、キルトといったアイテムは、バーバリーの優れたデザインチームがデザインしたもので、SSプレコレクションの中心になる」と話しています。
韓国留学→フリーライター→現在は韓国で2児の子育てをしながら、バイマのパーソナルショッパーとして活動中。目標に向けて、日々邁進しています。
好きなこと:読書、ネットショッピング 尊敬する人:ホリエモン、デヴィ夫人