第2章 3.BUYMA輸入ビジネスの全体像と儲けの仕組み

更新日 : 2019年4月20日

BUYMA輸入ビジネスの全体像と流れ

BUYMAのサービス内容については概ねご理解いただけたかと思いますが、「日本在住の自分でもBUYMA輸入ビジネスはできるのだろうか?」と疑問に思った方もいるかもしれません。もちろん、日本在住の方でもBUYMAでの活動は可能ですのでご安心ください。BUYMAは、ブランド品を販売して利益を上げるビジネスですが、海外在住でも日本在住でも問題なく活動して利益を上げることができます。

先にもお伝えしたように、パーソナルショッパーが利益を上げるためには、

・商品を幅広く買い付けられる仕入れルートを構築する努力
・なるべく安く商品を購入する努力
・なるべく高く商品を売る努力

が必要であり、この努力においては、海外在住の方が有利になるケースもあれば、国内在住の方が有利になるケースもあります。つまり、海外在住者はその立地を活かした戦い方があり、国内在住の方も同様というわけです。

ちなみに、BUYMAのパーソナルショッパーの半数以上は国内で活動されている方です。

BUYMA輸入ビジネスにおける一連の流れは下図の通りで、やることはとてもシンプルです。

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BUYMA輸入ビジネスの儲けの仕組み

BUYMAに限らず、物販ビジネスでは”安く仕入れて高く売る”のが基本です。

BUYMAでは、出店料や出品自体に手数料はかかりませんので、販売価格から送料などを含めた仕入れ費用と販売価格の5〜7%のBUYMA成約手数料(%は売上高などによって異なる)を差し引いたものが利益となります。

利益=販売価格 − 仕入れ費用 − BUYMA成約手数料

では、全ての仕入れ費用や成約手数料を支払った上でも、本当にビジネスが成り立つのでしょうか。

以下で、掘り下げて解説していきます。

輸入の流れ

まずはじめに、国内でパーソナルショッパー活動をする場合は、海外から商品を買い付けて「輸入」することが多くなります。普段の生活で「輸入」手続きをしている方は少ないと思いますが、日本では誰でも簡単に手続き出来るようになっています。

まずは、一般的な輸入の流れを確認しておきましょう。

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海外ショップにて商品を購入すると、配送会社がその商品を海外から日本に運んできてくれます。日本に入ってくるときに掛けられる税金が関税です(海外から何でも無税で自由に輸入できてしまうと、日本で作るものが売れなくなって困ってしまう生産者などが出てきてしまうので、海外から輸入するものには関税を掛けてしまおうというわけです)。

商品が日本にやってくると、まず保税地域という倉庫のようなところに一旦預けられます。そして、税関で通関手続きが行なわれ、輸入者の元に届きます。通関手続きの際には、輸入申告書が必要になりますが、書類の作成等は配送業者が行ってくれているので、私たちは商品を受け取る際に、配送会社が立て替えてくれた関税等の費用を支払うだけで、輸入手続きが全て完了します。

なお、関税率は品目により異なり、その計算方法については、第5章 4.仕入れ費用の計算方法で解説します。

輸入の一連の流れについては以上です。

関税や免税については、以下の章で詳しく解説していきますので、ここでは簡単に輸入ができることだけを理解していただければ結構です。

ブランド品は日本価格より海外価格の方が安い

一部ブランドを除いた多くのブランドでは、日本より海外の方が安く販売されています。日本でも人気のブランド、ステラマッカートニーのファラベラを例に説明していきたいと思います。

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まず、上の画像が配送先を日本に設定した商品ページです。 日本向けの価格は11万1240円(税込)で販売されていることが分かります。

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全く同じ商品の配送先をイタリアに設定した商品ページがこちらです。価格が675ユーロで販売されていますが、1ユーロ=135円で計算をした場合、9万1125円となり、 日本価格とは2万円も価格差があることが分かりますね。

海外在住バイヤーより日本在住バイヤーの方がブランド品を安く購入できる?

BUYMAは元々海外在住のバイヤーが海外で買い付けて日本の購入者に向けて商品を販売するためのサービスでした。しかし実は、海外在住のバイヤーが海外で仕入れるよりも、日本在住のバイヤーの海外で仕入れた方が安く購入できるケースがあるのです。

それはなぜか?

では、イタリアのセレクトショップで販売されているジミーチュウの財布を例に挙げ、解説していきます。
※セレクトショップとは、様々なブランドを取り扱っているショップのことです。日本でいうと、UNITED ARROWSやBEAMSなどがセレクトショップにあたります。

配送先を『italy』に設定するとイタリア向け価格が表示されます。イタリア向け価格は595ユーロ、1ユーロ=135円で計算すると8万325円です。

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続いて、配送先を『Japan』に設定すると日本向け価格が表示されます。すると、487.7ユーロとなり、『Italy』よりも107ユーロほど安くなったことがわかります。

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その理由は、現地の付加価値税(VAT/IVA)が免税された価格で購入できるからです。日本在住の方がヨーロッパから商品を購入する場合、海外(現地)で使うことを目的としていないので、免税された価格で商品を購入することができるようになるのです。(一部のショップでは日本向けの商品でも免税をしない場合があります)

最近は日本の街中でもよく「Tax Free」の表記を見かけますが、海外から来た旅行者が日本の消費税の還付が受けられたり、私たちが海外旅行に行った際にTax Freeの価格で購入できることと同じです。

ちなみにイタリアの付加価値税は22%なので、このジミーチュウの財布の場合、イタリア定価595ユーロから22%を免税すると、

595ユーロ ÷ 1.22 = 487.7ユーロ

となるわけです。

消費税が8%の日本から見れば、付加価値税が22%というのは非常に高く感じますが、BUYMA輸入ビジネスの仕入先となるヨーロッパの付加価値税はおよそ18~22%が一般的な税率です。

したがって、日本向けに発送する場合は、現地で買い付けるよりもかなり安くなることがお分かりいただけるかと思います。
※日本人であっても、イタリア(海外)に配送してしまうと免税にはなりません。

参考までに、こちらのジミーチュウの財布の国内定価は10万5840円です。

海外セレクトショップのイタリア向け価格との差は約2万5000円、日本向け価格との差は約4万円です。
(実際には輸入時に関税等が発生しますが、それを加味しても日本向け価格で購入する方が安くなります)

したがって、日本国内定価よりは海外在住バイヤーも安く仕入れができますが、より安く仕入れができるのが日本在住バイヤーということになります。

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BUYMAで稼げるもう一つの理由

本章の冒頭で、BUYMAの魅力は「価格面」だけでなく、「日本未入荷のブランドや商品」「日本ではすでに完売している人気商品」までもがBUYMAでなら手に入ることであると述べました。

BUYMAにはおしゃれ感度が高く、ファッションに対して強いこだわりが持つ人たちが集まります。そのような購入者は、「日本ではもう手に入らない国内完売商品」「日本では発売されていない日本未入荷ブランド(商品)」を求めており、自分が欲しい商品であれば、少し高くてもお金を出す傾向にあります。

そのため、そういったレア商品を販売することができれば、価格競争に巻き込まれることなく戦うことができます。これが、BUYMAで稼げるもう一つの理由です。