第8章 3.在庫販売のデメリットと盲点

更新日 : 2019年4月20日

在庫販売のデメリット

前項で在庫販売のメリットを挙げましたが、もちろんデメリットはあります。それは、少なからず在庫になるリスクはあるということです。しかし、このデメリットは第4章 3.効率的に稼ぐための商品リサーチとはで解説した、在庫販売に適した商品の中からリサーチすることと、以下の条件を意識することで、在庫になるリスクは限りなく0にすることができます。

・しばらくの間ニーズが見込める商品であること
・セール価格にならない商品であること

むしろ、商品リサーチの基準と上記の条件をクリアしている商品であれば、高確率で利益が出るはずです。仮に、ニーズや市場の変化でなかなか売れなかったとしても、値下げをすれば売れるような商品を在庫で持つべきです。最悪利益なしでも売り切ることさえできれば、大きなリスクというのはありません。ただし、値下げのタイミングを見誤ると、在庫になるリスクがあるので、ニーズや市場の変化を把握できるよう、第6章 4.出品後のメンテナンスの重要性を怠らないことが重要です。

在庫販売の盲点とは?

次に、在庫販売をする上で盲点となりやすい点を解説していきます。

在庫販売のメリットとデメリットを理解し、実際に一つでも在庫を持ったものが売れれば、少しずつ在庫販売に対する抵抗感がなくなってくるはずです。しかしこの慣れこそが、在庫販売初心者の落とし穴となります。

「この商品は売れるから買えるだけ買っておこう」「この商品は利益が○万円出るから買っておこう」という感覚で、ポンポンと在庫を持ってしまうと、次第にキャッシュフローが滞り、資金繰りに影響が出てきてしまいます。

潤沢な資金があり、いくらでも在庫が持てる人であれば問題ありませんが、基本的には限られた資金をやり繰りしていくわけですから、利益だけなく、在庫の回転率も考えて在庫を持つ必要があります。回転率とは「一定期間の内にいくつ売れるのか?」を表したもので、仕入れから販売までのスピードが早ければ、回転率も良いということになります。

例えば、仕入れ値10万円で粗利3万円が取れる商品Aと仕入れ値30万で粗利6万円の商品Bがあるとします。一見粗利だけを見ると、商品Bをすぐさま買付けたくなりますが、商品Aは1ヶ月以内に売れる見込みあり、商品Bは少し高額なので3ヶ月かけて売れる見込みがあるとしましょう。

となれば、商品Aを1ヶ月に一つずつ売れば、3ヶ月で9万円の利益が出ますが、商品Bは3ヶ月間で粗利6万円しか出ないことになりますね。このように、高額な商品ほど一発の粗利は大きいですが、その分回転率も悪くなりますので、自分の資金に見合った在庫を持つことが大事ですよ。

 

在庫販売のメリットとデメリットを解説してきましたが、在庫販売のリスクなんてあってないようなものだということをご理解いただけましたでしょうか。莫大な資金がなくても、まずは10万円以内で仕入れられる財布を一つでも二つでも在庫を持ってみてください。

無在庫販売と併用しながら少しずつ資金を増やしていけばいいので、焦る必要はありません。着実に積み重ねていけば、本当に楽に楽しくビジネスを進めることができるのがBUYMAですので、一緒にがんばっていきましょう!