今回は「日本在住、国内発送」「無在庫販売」「オンライン買付けのみの仕入れ」の環境でBUYMA輸入ビジネスを進めていくことを前提に解説していきます。
リサーチの対象となる商品
直営店でしか買い付けができないブランドを除く
BUYMAの人気ブランドで言うと、エルメス、ルイ・ヴィトン、シャネルなどです。
1ヶ月以内に1つ以上売れている
ライバルバイヤーの「販売履歴」とブランドページの「最近売れたアイテム」が対象となります。
無在庫で販売されている
「手元に在庫あり」のタグがない、配送日数が数日でない、商品画像や商品コメント欄に在庫品であることが記載されていないことを確認しましょう。
実店舗ではなくオンラインショップからの買付け
商品画像がバイヤーが手元在庫や実店舗で撮影したものではなく、オンラインショップの画像を引用したものを使用していれば、オンライン買付けの可能性が高いです。また、親切に買付けショップの記載までしているバイヤーもいますのでチェックしてみましょう。
売れる見込みのある商品を見極める指標
前述したリサーチの対象となる商品の中からさらに、売れる見込みのある商品を絞り込んでいく必要があります。BUYMAでは「販売履歴」や「最近売れたアイテム」を見れば「実際にどの商品がどのバイヤーからいつ売れたのか」が一目瞭然ですし、実際に売れた商品が人気ランキング上位で表示される仕組みになっています。また、アクセス数、欲しいもの登録数、問い合わせ数を見れば、その商品に対してどれぐらいの見込み客がいるのかまでわかってしまいますね。
このため、ファッションやブランドの知識がなくとも、BUYMAで稼ぐことができるというわけです。むしろ、中途半端にファッションやブランドの知識があると、BUYMAの市場を無視して、自分の趣味趣向だけで偏ったリサーチをしてしまいがちです。そうならないためにも、必ず数字やデータを確認し、自分の感覚値だけでリサーチを進めないようにしましょう。
販売履歴
各パーソナルショッパーページで確認ができます。同じバイヤーが同じ商品をいくつも売っていれば、そのバイヤーよりも良い条件または同等の買付けができれば勝負できるということがわかります。
最近売れたアイテム
各ブランドページには、レディース/メンズなど大きなカテゴリーごと実際に売れたアイテムが6点ずつ掲載されています。各カテゴリー6点までの掲載で1日1回の更新なので、1日6点以上売れていても全商品は表示されません。この「最近売れたアイテム」はリサーチのときだけ見にいくのではなく、自分が取り扱っているブランドは毎日確認するようにしましょう。毎日確認することで、売れる商品の傾向だけでなく、そのブランドをよく売っているライバルバイヤーも把握しやすいですし、意外な商品が売れていることもあるのでニッチ商品リサーチに役立ちますよ。
アクセス数・欲しいもの登録数
人気ランキング上位の王道商品には、アクセス数や欲しいもの登録が集まりますので、①の在庫販売をする方は大きな指標となります。ただし、中には「この商品可愛いな…」「いつか欲しいな…」ぐらいの気軽な気持ちで欲しいもの登録をするお客様もいるので、絶対的な指標とはなりません。お客様のニーズを知る参考情報として確認するのがオススメです。また、参考画像のような商品は②の無在庫販売をしていく方は避けるべきであることは、もうご理解いただいていますね。
さらに、アクセス数と欲しいもの登録数の信憑性を確認するためには出品日を確認します。出品日から累計の数が表示されているので、欲しいもの登録10とあっても、それが1年前に出品された商品なのか、1ヶ月前に出品された商品なのかによって、全く意味合いが異なります。短期間で大きな数字を集めていれば、リアルな顧客のニーズを知ることができます。
出品日は確認方法は以下の通りです。
①商品ページで商品画像を右クリックして新しいタブを開きます。
②URLの /item/ の次の6桁の数字 YYMMDD(年月日)が出品日(下書きをしてから出品していれば、下書きした日)となります。
問い合わせ数
問い合わせは、在庫の有無やサイズの確認、その他購入前に確認しておきたいことを出品者に問い合わせる場所ですので、問い合わせをしているお客様は購買意欲の高い見込み客であると言えます。しかし、必ずしも問い合わせ数=見込み客の数とは限りません。
なぜなら同じお客様が同じ商品を出品している複数のバイヤーに問い合わせていたり、数ヶ月前の問い合わせだったりするので、ただ単に問い合わせ数だけで判断するのではなく、問い合わせの内容や日時まで確認する必要があります。サイズ展開やカラバリある商品であれば、どのサイズやカラーの問い合わせが人気なのかも合わせて確認しておきましょう。
商品リサーチの手順
①BUYMAのトップページからリサーチしたい商品カテゴリーの一覧ページにいきます。今回はトップページに掲載されている「バッグ特集」から探すことにしましょう。
②検索窓の「含めないワード」にリサーチ対象外となるブランド名を半角スペースで区切って入力します。
例)HERMES CHANEL Louis Vuitton
③最低販売価格の設定をします。低価格であればあるほど粗利がとれないので、最低金額を設定するようにしましょう。今回は5万円に設定しますが、商品カテゴリーの相場によって変更してください。
④商品の並び順が人気順になっていることを確認します。
⑤今回はカテゴリーをトートバッグに絞り、リサーチしていきましょう。
⑥商品一覧の中から、バイヤーが撮影した商品画像ではなく、オンラインショップの画像を使用している商品をクリックします。赤枠で囲っているのが対象商品です。
⑦タグと配送日数確認して、在庫販売の商品か無在庫販売の商品か確認します。在庫販売の商品であれば、リサーチの対象外となるので、⑥に戻って商品を探し直します。今回は、オフホワイトのトートバッグを例に解説していきます。
『手元に在庫あり(即発送可能)』のタグがないので、無在庫の可能性が高いです。
配送方法を確認しても、数日以内の発送ではないので、無在庫販売のようです。
<在庫販売商品の例>
⑦パーソナルショッパーページの販売履歴に該当の商品があるか確認します。直近1ヶ月以内に1つ以上売れていることが条件なので、成約日(販売履歴の日付)も確認します。条件に該当する商品がなければ、⑤に戻って商品を探し直します。
確認すると、直近1ヶ月以内に1つ以上売れているので、商品リサーチの条件に合致した商品であると言えます。
⑧ここで仕入れ先リサーチにいきたいところですが、もうひと息です。同じ商品を出品しているバイヤーを探し、BUYMA内の相場や在庫状況を確認します。
前述の通り、人気商品であっても、競争優位に立てる条件がなければ売れませんので、「ライバルより安値または同等で仕入れができる」「ライバルが買付けできないカラー/サイズの仕入れができる」ことを念頭に置いて仕入れ先リサーチをしていく必要があります。効率的にリサーチをしていくためにも、⑧までが商品リサーチの一連の流れとなります。
ブランドはオフホワイト、カテゴリはレディースのトートバッグで絞り込むとこのように同じ商品がたくさん出てきました。ここに表示されている商品がライバルとなりますので、これよりもいい条件で買い付けできる仕入れ先を探していきましょう。