基本的な仕入れ先リサーチ方法
仕入れ先のリサーチ方法としては、大きく分けて、Google検索とショップ検索サイトでの検索の2通りあり、目的も異なります。
Google検索
・ライバルが出品している商品の仕入れ先を突き止めたいとき
ショップ検索サイトでの検索
・BUYMAでの出品数が少なく、定価で買っても儲かる人気商品を探したいとき
・セレクトショップでは販売が少ないブランド(セリーヌ、ルブタンなど)を扱っているショップを探したいとき
Google検索は「ある特定の商品の買付け先を探すとき」に活用し、ショップ検索サイトでの検索は「新たな商品や仕入れ先を開拓するとき」に活用すると思っていただければ分かりやすいかと思います。
無在庫販売の方であれば、主にはGoogle検索がメインと考えて、資金的に余裕が出てきたらショップ検索サイトでのリサーチも併用していくのがベストです。
前章で何度もお伝えしたように人気の商品や希少ブランドであれば、在庫を持たないとすぐに完売してしまうケースが多いです。在庫販売できる方は、最初から2つのリサーチを駆使していきましょう。それでは、リサーチ方法について解説していきます。
Google画像検索
Google画像検索はライバルの出品画像を検索にかけて、仕入れ先を突き止めるリサーチ方法です。一枚上手のバイヤーだと、画像だけ他の仕入れ先から引用している場合もあり、必ずしも有効ではないのですが、非常に簡単で王道のリサーチ方法でもあります。
画像検索をした際に、同じ商品の違うショップの画像が引っかかってしまうこともよくありますが、あちこち色んなショップを見るのではなく、まずはライバルの仕入れ先がどこなのか、という点に集中して探していきましょう。そのときに出てきた他のショップについては、今後使える仕入れ先もあるかもしれないので後でまとめて精査していった方が効率的です。
<手順>
①画像をクリックして拡大します。
画像が小さいままでも検索結果が変わらない場合もありますが、検索結果に影響する場合もあるので、拡大した画像で検索をかけましょう。
1枚目の画像は加工しているバイヤーも多いので、この加工された画像を避けて2枚目以降から検索する方も多いですが、加工されている画像も気にせず検索をかけてしまって問題ありません。
②Google Chromeで閲覧している場合、右クリックをして「Googleで画像を検索」で検索結果の画面に飛びます。
Google Chrome以外のブラウザでも検索はできますが、GoogleChromeの方が簡単に検索ができるのでオススメです。
③「-site:buyma.com」と入力して、Enterを押します。
BUYMAや買付けに関係のないサイトがトップに出てきてしまう場合が多いので、検索窓に入力されているキーワードは消して「-site:buyma.com」を入力することで、BUYMAの検索結果を除いて表示することができます。
④上から検索結果を確認していきます。
検索結果からそのままショップに飛ぶこともありますが、検索サイトを経由してショップが見つかることもあります。
最初はショップのサイトと検索サイトの区別をつけるのが難しいかと思いますが、リサーチを進めていく中で見極めていきましょう。
⑤めぼしいサイトが見つかったら画像を確認して、BUYMAの画像と見比べます。
同じ画像であれば、画像自体はこのショップから引用していることがわかります。
⑥仕入れ価格を計算してみて、妥当な販売価格であるか確認しましょう。
マイナスになる、または全然利益が出ないのであれば、他の買付け先から仕入れている可能性も高いので、Googleキーワード検索を試したり、ショップ検索サイトでの検索も試しましょう。
Googleキーワード検索
商品名や品番などのキーワードを入れて、仕入れ先を突き止めるリサーチ方法です。ポイントしては、キーワードは半角スペースや記号で区切ったり、末尾から少し削ったりして、一回検索して出てこなかったととしても、諦めずに色々なキーワードで検索を試してみることです。なぜなら商品名や品番はブランド公式と同じということはなく、ショップによって表記の仕方が微妙に異なり、そのまま検索にかけても引っかからないことがほとんどだからです。
<手順>
①公式の品番を確認します。
基本的に買い付け先のショップに記載してある品番はブランド公式と全く同じということはなく、ショップによって表記の仕方が微妙に異なります。そのまま検索にかけても引っかからないことが多いので、公式サイトで品番を確認した方が確実です。まずは公式で品番を確認してみて、公式に品番の記載がない場合のみバイマに記載してある品番や仕入れ先ショップの品番を使って検索しましょう。
②画像一覧を表示します。
検索結果を上から見ていくのでもいいですが、中にはまとめサイトやニュースサイトなど買い付けには関係のないサイトもヒットする場合があるので、画像を表示させて検索結果を確認した方が効率的で分かりやすいです。ブランド公式サイトとBUYMAは省いて、1つずつ確認していきます。
③めぼしいサイトが見つかったら画像を確認して、BUYMAの画像と見比べます。
同じ画像であれば、画像自体はこのショップから引用していることがわかります。
④仕入れ価格を計算してみて、妥当な販売価格であるか確認しましょう。
マイナスになる、または全然利益が出ないのであれば、他の買付け先から仕入れている可能性も高いです。
※公式の品番で検索してすぐに買い付け先が見つからない場合は、⑤以降も試します。
⑤品番を後ろから一文字ずつ消していきます。
大体、カラーコードを全て消したところで公式サイトとバイマ以外にヒットするので、一つずつ確認していきます。
⑥品番とカラーコードの間を半角スペースやピリオド「.」やアンダバー「_」、スラッシュ「/」などの記号で区切ります。
そうすることで、また新たな検索結果が表示されることがあります。カラーコードの区切り以外にも、モデル名など他の区切りで検索結果が変わることがあるので、色々試してみましょう。
⑦めぼしいサイトが見つかったら画像を確認して、BUYMAの画像と見比べます。
同じ画像であれば、画像自体はこのショップから引用していることがわかります。
⑦仕入れ価格を計算してみて、妥当な販売価格であるか確認しましょう。
マイナスになる、または全然利益が出ないのであれば、他の買付け先から仕入れている可能性も高い高いので、Googleキーワード検索を試したり、ショップ検索サイトでの検索も試しましょう。
【参考記事】ショップを限定!国内のECサイトを除いた検索を編み出した!
海外ショップ検索サイトでの検索
海外のオンラインショップを検索できるサイトはいくつもありますが、本コンテンツでは以下の2つのサイトをご紹介します。
Shop Style
大手オンラインショップのみが登録されており、全て正規品を扱う安全なショップです。バイヤーをやっていれば誰でも知っているような有名どころのショップが名を連ねていますが、意外と掘り出し物が見つかることがありますよ。人気ブランドの王道商品やBUYMAでも人気のセリーヌやルブタンの商品は、セレクトショップに卸している数がそもそも少ないので中々買い付けができない商品でもあります。そういった商品であれば、海外定価で購入しても勝負できる場合があるので、是非活用してみてくださいね。
<手順>
①国をJP→USに変更します。
サイトの設定上、日本からアクセスすると他の国に設定しても日本にリダイレクトしてしまう現象が起きる場合があります。USに変更後、「.com.」から「co.jp」にリダイレクトしてしまう場合は、UKに設定することで、リダイレクトされずスムーズに検索できます。
また、上記方法でもリダイレクトされてしまう場合、以下のカテゴリページのURLから直接アクセスすると、リダイレクトされずにアメリカ版のサイトのページが表示されます。
レディース カテゴリトップ:http://www.shopstyle.com/browse/women
メンズ カテゴリトップ:http://www.shopstyle.com/browse/men
キッズ カテゴリトップ:http://www.shopstyle.com/browse/kids-and-baby
なぜ、USまたはUKに設定するかというと、UKとUSを確認すればShop styleに登録されているショップをほぼ網羅することができるからです。基本的には、USはアメリカとカナダ、UKはヨーロッパ、AUはオーストラリアのショップがほぼ網羅されています。
②ページ上部の検索窓にブランド名を入れて検索します。
③カテゴリーを絞り込んで該当の商品を探していきます。
ポイントは、カテゴリーを絞りすぎないことです。明らかにこのカテゴリーしかないという商品であれば、最初から絞り込んでしまっても構いませんが、例えば、バッグと言ってもハンドバッグで登録されているのか、ショルダーバッグで登録されているのか分からないものが多いです。そのため、あまり絞り過ぎず、大枠のカテゴリーから一つ一つ目視で確認していった方が、かえって効率的なケースが多いです。
※レディース→メンズに変更する場合は、一度「ALL」をクリックすると性別の選択ができます。
※一度USの検索ページの検索窓にブランド名を入れて検索した後に、国を変更してしまうと検索条件がリセットされてしまうので注意です。
Lyst
活用方法は基本的にShop Styleと同じですが、Shop Styleよりはマイナーなショップも登録されているので、新しい買付け先を開拓するのにも役立ちますよ。
<手順>
①性別の選択、ブランド名の入力、大カテゴリの選択をして検索します。
②商品を一つずつ確認して該当の商品を探していきます。
使い方やポイントは、基本的にShop styleと同じです。カテゴリーを絞りすぎてしまうと、検索結果に漏れる商品があるので、あまり絞り過ぎず、大枠のカテゴリーから一つ一つ目視で確認していていきましょう。また、バッグを探していたとしても、そもそもバッグのカテゴリーが紐付いていないというケースもあるので、中々商品が見つからないときにはブランド名まで絞り込んで一つ一つ見ていくのがオススメです。
番外編
海外のブランド直営店に直接連絡をして、日本に配送してもらうという方法があります。基本的に海外のブランド公式サイトからの購入だと日本に直送してくれないブランドが多いのですが、各店舗に連絡してみると快く対応してもらえる場合があります。地道ではありますが、安く仕入れるためのリサーチ方法として、とても有効です。
安全なショップの見極め方
仕入れ先をリサーチしていく中で、色んなショップに辿り着きますが、いきなりすぐに買い付けてはいけません。「このショップは本当に正規品を扱っているのか?何かあったときにしっかりと対応してくれるショップなのか?」ということを必ず確認しましょう。
偽物を販売するショップや代金だけ受け取って商品は発送せず、その後は音信不通..という非常に悪質な詐欺サイトも存在します。偽物であることを自分も気づかずにそのままお客様に発送してしまうと、アカウント停止にもなりかねませんし、売上にならない不良在庫となってしまうので、買い付ける前に、サイトの信憑性を確認する必要があります。チェックポイントは以下の8つです。
商品の価格が安すぎる
ブランド公式の定価に比べ、半額以上の価格で販売されている場合は注意が必要です。セール品であれば、50%オフになることも珍しくありませんが、新作商品が50%オフになることはないので、偽物である可能性が高いです。また、エルメス、ルイヴィトン、シャネルのブランドは基本的にセールを行わないので、30%オフ以上の割引率で販売されている場合は注意しましょう。
人気商品の在庫が揃いすぎている
海外の正規セレクトショップでは人気ブランドの人気商品が安く購入できるのですから、入荷後すぐに完売してしまうことが多いです。また、サイズ展開のある靴や洋服であれば、人気サイズが完売して、一部サイズだけが残っているというのが普通です。在庫状況を確認してみて、どの人気商品もなかなか売り切れにならないのであれば、偽物を大量生産していることも考えられます。
問い合わせ先のメールアドレスがフリーアドレスを使用している
問い合わせ先のにGmailなどのフリーアドレスを使用している場合、偽物を販売している可能性が高いです。正規店あれば、ショップのドメインを取得しているので、メールアドレスも独自アドレスを使用しています。また、メールアドレスの記載がなく、問い合わせフォームのみというのも注意しましょう。
<フリーアドレス一覧>
・Gmail:xxxx@gmail.com
・Yahoo!メール:xxxx@yahoo.co.jp
・Outlook.com(旧:Hotmail): xxxx@outlook.com / xxxx@hotmail..com / xxxx@live..com
・GMX:xxxx@gmx.com
・Inbox.com:xxxx@inbox..com
・Yandex Mail:xxxx@yandex.com
・Mail.com:xxxx@mail.com
・ Zoho Mail:xxxx@zoho.com
…etc
ブランド公式サイトのURLに酷似したドメインを使用している
例えば、GUCCIであれば「https://www.gucci.com」が公式サイトのURLですので、「https://www.guccionline.com」や「https://www.gucci-sale.com」のようなURLであれば、間違いなく偽サイトでしょう。
scamadviser.comのサイトでドメインの安全性を調べることができます。
試しに、BUYMAのサイトを検索してみると100%の安全性が確認できました!
ショップの住所が実在していない
ショップの住所が記載されている場合、適当に記載している場合もあるのでGoogle ストリートビューで確認してみましょう。そもそも住所が記載していない場合は、偽サイトである可能性も高いです。
なお、店舗がないオンラインショップの場合、事務所の住所が記載されていることがあり、確かな情報を得ることができないので、他の項目でもしっかりとショップの信憑性を確認するようにしましょう。また、店舗が新しい場合はストリートビューにまだ反映されておらず、確認できないこともあるので注意です。
SNSの更新状況や更新内容が怪しい
Facebookページ、Instagram、TwitterなどのSNSを更新しているショップも多いので、確認してみましょう。多くのサイトでは、サイトのフッターに各SNSのアイコンマークが掲載されていることが多いです。更新頻度やフォロワー数、投稿へのコメント数が多ければ、信用度は高いと考えられます。Facebookページであれば、レビュー機能があるので、ステマレビューではないか、投稿をした人が架空のアカウントではないかまで確認しましょう。
決済手段にクレジットカード支払いがない
クレジットカード決済の導入はカード会社との契約が必要となり、手数料もかかるため、偽サイトでは銀行振込でしか決済ができないようになっている場合があります。サイト上にはクレジットカードのアイコンマークを載せていても、カート画面を進んでいざ決済しようとしても、クレジットカード決済が選択できないことがあるので注意です。なお、PayPal決済については、PayPalアカウントが誰でも簡単に取得ができてしまうため、ショップの信頼度には関係がありません。
サイトのどこかに「copy」「Replica」「fake」の記載がある
サイト上に堂々と偽物であることを記載して、販売しているショップもあるので注意です。よく読まないと見落としてしまうような箇所に記載しているケースもありますので、サイトの隅々まで確認しましょう。
チェック項目は以上です。ただし、上記の全てチェックポイントをクリアしていたとしても、確実に安全なショップとは言い切れません。。
実際に一番価格の安い商品を購入してみたり、問い合わせをしてみたりして、ショップの対応を確認するのが一番確実な確認方法です。
【参考記事】安いショップは要注意? 詐欺ショップでないことを徹底確認
また、本サイトトップページ「新着ショップ」に掲載しているショップは全て正規品を扱う安全なショップですので、是非ご活用ください!サイトは随時追加しております。