第5章 5.海外配送の種類とマメ知識

更新日 : 2019年4月20日

DDP/DDU発送

海外ショップから日本へ発送する際に、関税・消費税の支払いが商品代金と一緒なのか、商品受け取り時なのかによって2つの配送パターンがあります。どちらで発送されるのを確認するには、サイト上の「SHIPPING & RETURNS」または「DELIVERY & RETURNS」の「TAX」の項目に記載があります。

DDP:関税・商品税は商品代金に含まれているので、商品受け取り時の支払いなし
DDU:関税・商品税は商品代金に含まれていないので、商品受け取り時に支払いあり

代表的な配送業者

海外ショップから商品を購入した際によく利用する代表的な配送業者は以下の通りです。配送業者によって、配送スピードやサービス内容が異なるので事前に把握しておきましょう。

DHL(ディーエイチエル)

本社がドイツの国際輸送物流会社。航空機での運送が主体で、配送スピードが早いのが特徴です。関税・消費税は商品受け取り時に現金払いが基本ですが、事前に電話連絡すれば、クレジットカードで前払いが可能です。会社員の方や日中ずっと自宅に入れない方でも、宅配ボックスがあれば受け取ることができるので、大変便利です。

UPS(ユーピーエス)

本社がアメリカの貨物運送会社。航空機での運送が主体で、配送スピードが早いのが特徴です。関税・消費税は商品受け取り時に現金払いとなり、クレジットカード決済は不可です。

FedEX(フェデックス)

本社がアメリカの世界最大手の航空貨物輸送会社。航空機での運送が主体で、配送スピードが早いのが特徴です。関税・消費税は商品受け取り時には何も支払わず、後日送られてくる請求書での後払いが基本です。請求書が届いてからカスタマーサービスに電話して、クレジットカード払いを利用するすることも可能です。

ヤマト国際宅急便

ヤマト運輸が運営する国際運送サービス。海外では主流の配送業者ではないですが、転送代行会社を利用することが多いです。関税・消費税は商品受け取り時に現金払いとなり、クレジットカード決済は不可です。国内発送で利用する発送業者後をヤマト運輸で後納契約していれば、送料と一緒に後納での支払いが可能となります。

教材

海外郵便局

アメリカ:USPS(ユーエスピーエス)
イタリア:Poste italiane(ポステ イタリアーネ)
フランス:La Poste(ラ ポステ)
イギリス:Royal Mail(ロイヤルメール)
スペイン:Correos(コレオス)

教材

【参考記事】国際郵便を少しでも早く受け取るには! 配送種別を知って的確に対応
【参考記事】海外からの配送期間はどれくらい? 様々な配送業者で確認してみた

海外から日本への配送時に起こり得るトラブルと対処法

バイマ活動の中で、起こり得る配送時のトラブルは主に以下の2点です。トラブルが起きた際には慌てず、冷静に状況を判断し、迅速に対応するようにしましょう。

①輸送途中の衝撃による商品の破損

届いた商品が破損していた、ということが稀にあります。さすがに仕入れ先のショップが破損した商品をそのまま発送することはないはずですが、海外ショップの梱包は簡易的なことが多いので、輸送途中の衝撃で破損してしまうということはあり得ます。また梱包のダンボールが大きく破損しており、中の商品が剥き出しになって汚れてしまっていた、なんてこともあります。

そのような商品が届いてしまった場合、まずは配送業者に貨物運送保険に入っているのか確認しましょう。仕入れ先ショップが海外からの発送時にオプションで保険の加入してくれている場合があります。その保険に加入されていれば、配送業者が商品代金や返品交換費用を全額立て替えてくれる可能性が高いです。ダンボールが破損していれば、配達員がいる前で開封してその場で補償内容について確認するのがベストな対応と言えますが、受け取った後に商品の不備に気づいたらすぐに配送業者に連絡します。仮に保険に加入していなくても、配送業者によっては全額負担してくれることもありますので、ひとまず配送業者に連絡してみるのがオススメです。

補償を受けられる場合、その業者の指示に従って書類の提出を行えば、返金手続きをしてもらえます。しかし保険に加入していなかった場合、「補償はできないから発送元に連絡してくれ」と言われ、配送業者は対応してくれないこともあります。そのような時には発送元である仕入れ先ショップに連絡してみます。届いた商品の状況と、配送業者にも連絡したが対応してもらえなかったので、貴社に返金手続きと交換対応をしてもらいたい旨を伝えれば問題ありません。

なお、こういったトラブルが起き、数日で解決できないと判断した場合、購入者様に連絡して発送まで時間がかかることと、それまでお待ちいただけるの確認しましょう。こういった連絡は面倒ではありますが早めに連絡した方が、購入者様も安心しますし結果的にスムーズに取引を終えられます。

②通関保留

追跡を確認したときに、「通関保留中」と表示されることがあります。仕入れ先ショップが発送時に同梱する必要書類に不備があると、荷物の中身がわからず、課税金額が算出できないので、一時的に通関で荷物がストップされます。

この場合、税関から通知書が届くので、購入時のレシートや注文完了メールのコピーなど購入商品と金額を証明できる書類を貼り付けて返送することで、通関保留中が解除されます。税関が書類を確認し、中身に問題がないと判断されれば、通常通り荷物が配送されてきます。