日欧EPAとは?実際に輸入してみた結果

2/1から日欧EPAがスタート!

2月1日から日欧EPAが発効されましたね。

これにより、日本とEU間の関税がどんどん撤廃されていくので、私たちショッパーの仕入れにも大きく関わります。

この1ヶ月、実際に輸入をしてみて、不明点についてはジェトロやDHLに問い合わせをしてみました。

そこで今日は、日欧EPAって何?今輸入したら関税はどうなる?という点について書いていきたいと思います( ´ ▽ ` )

日欧EPAとは

ヨーロッパから輸入される全ての商品の関税がすぐに撤廃されるというわけではないようです。

まず、日欧EPAが適用されるには、以下の3つを満たす商品であることが条件となります。

・EUの原産品である資格を持っていること
・EUから日本に直送されること
・原産品であることの証明書類を提出できること(輸出者による自己証明あるいは輸入者による申告)

原産資格および原産地手続きに関しては以下の資料に詳細がまとまっています。

【参考資料】日EU・EPA原産地規則について

次に、関税率についてです。

私たちショッパーに関係する商品で言えば、衣類は基本的に即時撤廃となります。

ただし、リアルレザーとリアルファーを素材とする衣類に関しては、即時撤廃ではなく、10~15年かけて徐々に税率が下がっていき、ゆくゆく完全撤廃となるので注意です。

バッグやシューズなど他の商品については、素材、形状によって細かな分類され、即時撤廃の品目もあれば、10~15年かけてどんどん税率が下がり完全撤廃になる品目があります。

ざっくりではありますが、1年毎に約1%ずつ税率が下がっていく感じですね。

品目別の税率については、以下の資料で確認ができます。

【参考資料】附属書二-A 関税の撤廃及び削減(PDF)

資料の見方については、実際に輸入した商品(フェイクレザーのブーツ)を例に解説してきます。

輸入時に商品に添付されている輸入許可通知書に記載がある品目番号(HSコード、HS番号)が、附属書二-Aの資料の1列目「関税品目」に当たります。

※商品に添付されていない場合は、配送業者に衣類するとデータを送付してもらうことができます。
【参考記事】輸入許可書が付属していない!どうやって取得すればいいのでしょうか?

3列目「基準税率」というのは、2019年1月31日以前の税率を示し、4列目「区分」は何年かけて関税撤廃になるかを示しています。

例えば、区分がB10となっていれば、10年かけて関税が撤廃され、11年目に完全撤廃になる商品ということですね。

そして、6列目「1年目」以降で年別の税率を調べることができます。

今回輸入した商品で言えば、品目が「640419.290」、税率が「7.3%」になります。
EPA発効前の税率は3列目に記載があるので、「8%」から0.7%税率が下がりました。

この表はP126〜始まっていて、
バッグや財布類はP405〜の関税品目42.02〜に、
レザーやファーを素材とする衣類はP412〜の関税品目43.03〜に、
靴はP428〜の関税品目64.01〜に記載があります。

実際に輸入した結果

今回、34000円ほどするボトムスを輸入したところ、関税は0円でした(^^)

これまで5000円くらい払っていた関税・消費税が3500円程(関税0円、消費税2500円、立て替え納税手数料1080円)になったことになります。

今回は金額が小さいですが、塵も積もれば山となりますし、高額商品であれば大きな恩恵を受けられそうですね!

今回のように、1回あたり20万円以下の輸入であれば、何か手続きなどをする必要はなく、EPAが適用されます。

ただし、インボイスにmade in EU(実際にはEUの表記ではなく国名)と記載されていることが条件となります。

バイヤーズドライブのショップでいくつか衣類を買い付けましたが、現状はEPA対応しているショップとしていないショップがありました。

そして、20万円以上の輸入の場合は、原産品証明の資料を提出する必要があります。

「この国の、この原材料を使って、このような工程で製造しています」といった内容を証明する必要があるのですが、私たちのような二次流通業者がその資料を用意することは難しいため、実質20万円以上の輸入の場合はEPAが適用されないことになります。

一点ずつ仕入れる、私たち無在庫バイヤーは20万円を越えることもあまりないので、問題なくEPAの恩恵を受けられるそうですね(*’▽’*)

今後もEPAに関して気づいたことがあればレポートしていきたいと思います。


それではまた!

先輩バイヤーのコメント

プラスくん

大手の並行輸入業者は1回の仕入れが20万以下になることはほとんどないので、EPAの恩恵を受けることは現実的ではありません。

一方で無在庫販売で1点ずつ仕入れるスタイルだと、20万以下のときにEPAが適用されるので大手の業者よりも低い関税率で輸入することができるようになります。

大手業者は大量購入する分、割引率が大きくなっているメリットがありますが、小口のバイヤーが関税率を引き下げられることにより、その差が少し詰まってくることになりますね。

マイナスくん

洋モノDVDの税率はどうなったのでしょうか?

というか、日本が世界各国を7馬身ほど引き離す勢いでクオリティが高いので、そもそも関税で保護する必要がないか。
いやその前に今時はデータ配信か。
DMM\(^o^)/バンザーイ

パーソナルショッパー指南書

BUYMAのパーソナルショッパーしてます。
シンプルベーシックなスタイルにどこか女性らしさや自分らしさを感じられるファッションが好きです。

好きなもの:バッグ、ワンピース、靴、ワークアウト、旅行