だんだん関税額が気になりだした
BUYMAで販売する商品を海外から仕入れる際、面食らったのが”関税”です。
なんとなく聞いていたものの、輸入する品物によって関税額が異なるので、出品価格を決める際は考慮しなければ赤字となってしまう可能性があります。
私はDHLを通して輸入する機会が多かったのですが、DHLからもらう領収書には関税/消費税の額は書いてあるものの、どんな品物と判断され、どれほどの関税率で計算されたのかはわかりません。
実際それらがわかったところで、
「間違っているので修正してください」
という手続きは輸入物を受け取った時点でもう無理ということを税関の職員さんからうかがいましたが、毎回輸入する際の参考値として知っておきたいものですよね。
実際関税は何%だった?
よくよく確認すると、郵便局から荷物を受け取った場合は、”国際郵便物課税通知書”というのが外側に貼ってある状態で届くので、そこに関税率が記載されていました。
うっかり捨てそうになっていましたが、後々確認してよかったです。
UPSで送られてきた場合も、実際は国内の委託先であるヤマト運輸から受け取りましたが、同じく外側にビニールで書類がくっついていて、“輸入許可書”により関税率を知ることができました。
通関の際に作成される書類は、郵便の場合、”国際郵便物課税通知書”、小包の場合、”輸入許可書(もしくは輸入許可通知書)”という名称になるようでした。
輸入許可通知書からわかること
輸入許可書(輸入許可通知書)をよく見ると、税率以外にも何の品目と判別されているか、課税対象の金額はいくらだったかを知ることができます。
試しに記載のある税表番号”6402.99”を税関のホームページで調べてみると、確かに関税率”8%”という数値がありました。
この品物は保護用の金属製トーキキャップを有しない短靴と判断されたということですね。
このことで、通関時に税関士さんが品目を間違えていなければ、次回同じものを輸入する際は正確な関税率が判明したので、仕入額の算出精度が上がりました。
また、同じものなのに請求された関税が為替を考慮しても異なる場合は、品目に誤りがある可能性があるので、受け取りを行う前に業者に連絡して確認してもらうようになりました。
荷物に付属されていない場合は
私が利用したことのある国際宅配業者の中でDHLと欧州ヤマトの場合は、荷物に輸入許可書が添付されていませんでした。
気になって取り寄せを行ったので、その方法について記録しておきます。
以下のページに説明がありますが、DHLの場合は、メールで荷物の追跡番号を伝えることで取り寄せることができました。翌営業日にはメールに輸入許可通知書をPDFで添付してもらえました。
DHL>お問い合わせ>国際貨物の追跡
http://www.dhl.co.jp/ja/contact_center/contact_express/report_delivery_problem.html
DHLへは過去の荷物について遡って10個以上の追跡番号を1つのメールに書いて輸入許可書の取得依頼をしたことがありましたが、全て対応してくださいました。
欧州ヤマトの場合は、ヤマト運輸のホームページにあるお問い合わせフォームより、この追跡番号の輸入許可書を取得するにはどうすればいいかという旨を入力して聞いてみました。
ヤマト運輸お問い合わせ
https://contact-us.kuronekoyamato.co.jp/webtoi/top.do
数日後、最寄りのヤマト営業所より電話があり、
「輸入許可書が届いてますので、取りに来て下さい。」
とのことで、営業所に行くと、FAXで取り寄せた輸入許可書をいただけました。あまり取り寄せを行う人はいないのか、「詳しいことはこの電話番号に聞いてください」と案内があり、国際宅急便サービスセンターの連絡先が付箋紙で貼ってありました。
関税の払い戻しの際には必須
毎回全ての人がこの輸入許可書が必要というものではないので、荷物に添付していない業者があると思うのですが、輸入した商品を仕入れ先へ返品する場合にはこの書類が必須です。
海外に商品を返品するにあたり関税・消費税を取り戻す方法については別途記録しましたが、その際は関税・消費税を支払った領収書なども必要なので、安易に捨てずに整理して保管しておくことが必要ですね。
私は受け取った日付順で仕入れ関連の書類をファイリングするようになりました。このファイリング方法については別途記録しようと思います。
先輩バイヤーのコメント
プラスくん
マイナスくん
ふと気になったことがあります。
フィンランドに住むサンタクロースという白髭のじいさんは、
毎年、世界中の小僧共にプレゼントという名目で不良在庫をばら撒いているそうですが、
各国の税関はどうやって突破しているのでしょうか?
えりさん、サンタにプレゼントをもらったら税関に輸入許可証を申請して確認してもらえませんか?
あ....。えりさんは見た目がロリなだけであれでしたね。すまぬ。
婚活してたら副業を紹介されて始めたBUYMA。昼間はOL、夜はバイヤーでてんやわんやの日々。バイマは2017年1月からスタート。結婚に前向きな彼氏は2016年6月から募集中。
消費税納税事業者の場合は、輸入許可証の輸入者名が自分の名前(あるいは自分の会社名)になっていないと、
払ったはずの消費税が仮払い消費税として認められなくなるので、国内の転送会社などを使っている場合は、
必ず自分名義の輸入許可証で送られているのか確認しておきましょう。