開けてびっくり違う商品登場
BUYMAに無在庫で出品していたスニーカーを突然受注。
取り引き実績のあったショップに在庫があったため、躊躇することなく発注し、DHLから無事商品を受け取ったときのことでした。
さて検品して発送しようと海外から届いたダンボールを開けて、中身を見てみると…!!
何やら靴の形が違います。
色も部分的に迷彩のはずが全体的に迷彩になっていて違います。
注文した商品はPHILIPPE MODEL PARISでも通称トロペと呼ばれるモデルで、ランニングタイプのArmyマークが入ったスニーカーだったのですが、同じArmyマーク入りでもクラシックレイカーズというモデルの方が届きました。
早速買い付けた海外ショップに連絡すると、そもそも掲載しているWebサイトで写真と品番が異なっていたので、店側で混乱して写真とは違う商品を送ってしまったとのことでした。
そして写真に掲載されていた商品はもう在庫がないということで、ピンチな状態に_| ̄|○ il||li
他の海外ショップも探してみましたが、お客様のご希望の44のサイズがありません。
送られてきた商品は売れるのか!?
注文いただいたお客様に事情を説明し、クラシックレイカーズの方で取り引きできないかと提案するも、やはり受け入れてはもらえず…
あえなくBUYMAでの取り引きはキャンセルすることになりました。
間違って届いた商品はどうしよう…
海外ショップからは誤って届いた商品は50%OFFで提供するという提案をもらったため、国内でのニーズはどうだろうと、BUYMAやメルカリ、ヤフオクなどで送られてきた商品についての販売履歴をチェックしました。
人気が全くないわけではなかったので、安く出品すれば買ってくれる人もいるかもしれませんが、サイズが44つまり日本サイズだと約28cmなので、そうもいかなさそうだ…と判断。
ここまで悩んだのは海外への返品となると手続きがけっこう大変になるだろうと予期していたからです。
BUYMA活動をやっていれば、いずれやる必要がでてくる日が来るだろうから手順を知っておこうと、ここで返品手続きをすることにしました。
払った関税・消費税はどうなる?
届いた状態のまま何も手続きしないで海外ショップへ発送してしまうと、DHLを通して税関に払った関税・消費税は戻ってこないことはなんとなくわかったので、どうすれば関税・消費税を取り戻すことができるかネットで調査してみました。
関税・消費税の払い戻しにはおおまかに以下のような手順を踏む必要があり、準備さえしっかりしておけば、1日で完了することがわかりました。
- 税関への申請書類を用意する
- 税関に行き申請の事前検査を受け、商品を梱包する
- 商品を発送し、発送証明書を取得する
- 発送証明書を税関に持参し、申請の受理を確認する
ただし、税関がとんでもなく遠い場所にあるとそれだけで苦労してしまうので予めを最寄りの税関を調べてみました。
車で30分ちょっとだとGoogleが教えてくれたため、原付きで行くことにしました。
また、海外への返送に必要な送料については今回は購入者負担でしたので、送料の最安値についても調べてみました。
その詳細は別途記録しようと思います。
1.税関への申請書類を用意する
ここからは順を追って行った内容を記録していきます。
漏れがあると事前検査が通らず、再度行く必要がでてきてしまうようなので、細心の注意を払いました。
まず関税・消費税の取り戻しに必要な申請書類(以下)を一通り揃えました。
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- 商品の注文書もしくはインボイス
- ショップ側から返品することを合意した証跡(メールなど)
- 輸入許可書もしくは国際郵便物課税通知書
- 関税・消費税の領収書
- 関税払い戻し申請書(2部)
aは商品と一緒に送られてきたインボイスを、
bはショップとやり取りしたメールの文面(プリントアウト)を、
cはDHLで輸入したため国際郵便物課税通知書ではなく輸入許可書を、
dはDHLから発行された領収書を、
eは以下からT-1640の”違約品等の輸出に係る関税払戻し(減額・控除)申請書”をダウンロードして記入したものを用意しました。
関税定率法関係[T様式]
http://www.customs.go.jp/kaisei/youshiki/form_T.htm
2.税関に行き申請の事前検査を受け、商品を梱包する
関税・消費税の払い戻し申請と同時に海外への発送も行うこととして、必要なものを以下の通り用意して出発しました。
- 1で準備した申請に必要な書類
- 返品する商品(梱包しないでおく)
- 払い戻しを受ける銀行の口座番号がわかるもの
- 印鑑(訂正印もあるとなおよい)
- 筆記用具
- 梱包物(ダンボールやテープなど)
- 身分証明書(運転免許証にしました)
初めて向かった横浜税関 川崎外郵出張所はあと少しのところで、「これよりふ頭構内につき関係者以外の立入禁止」の看板があり、私は関係者なのか戸惑いましたが、行かねば手続きできないと勇気を出して進入しました。
郵便局と同じ建物にあった税関はチャイムを鳴らさないと入れない状態でしたが、無事着いて関税の払い戻しの申請をしたいと税関の方に伝えたところ、
「ご連絡いただいてますか?」
と言われびっくり。
みんな申請方法がよくわからず、問い合わせしてから来るとのことでした。
ひたすらネットで調べて用意してきただけなので不備がないか不安になりました。
申請に必要なものを提示し、書き間違いなどを指摘してもらったところをその場で修正し、なんとか申請の事前検査を通してもらうことができました。
3.商品を発送し、発送証明書を取得する
事前検査が通ると、税関の方が他のものが入れられないようにと、税関のテープで十文字にテーピングで封されました。
これを同じ建物にある郵便局へ持っていき、発送手続きをして発送証明書をもらいました。
4.発送証明書を税関に持参し、申請の受理を確認する
税関に戻り、発送したことを発送証明書で確認してもらい、無事関税・消費税の払い戻し申請を受理してもらえました。
関税払い戻し申請書を受け取り、慣れない手続きにへとへとになって帰宅しました。
約2ヶ月後…払い戻し成功を確認
申請は終わりましたが、いつ返金が行われるのでしょう。税関の方に
「お役所の手続きなのでそう早くは返金されないから焦らず待っててね。」
と言われました。
ある日、郵便ポストに「横浜税関」が差出人の封筒が届いていました。
関税・消費税が払戻したとの通知でした。
そして、指定したゆうちょ銀行の明細を確認すると、確かに払った関税・消費税の額が振り込まれていました!!
払い戻しするかどうかの基準
今回払い戻してもらった金額は2400円という少額だったため、正直、関税・消費税の払い戻しは諦めてただ海外ショップへ返送する方が手間がかからずよかったかもしれません。
海外ショップへ返品することになったら、関税・消費税の取り戻しはその申請にかかる手間とコストと払った関税・消費税の額を天秤にかけて、払い戻しするかどうか決めるべきですね。
私の場合は払い戻し額が1万円以上はないと払い戻しの手続きはしないなぁと今回手続きを経験して思いました。
今後返品することがないよう、よい海外ショップを選んだり、買付け前に不明な点は確認したりといった対策を取って行こうと思います。
先輩バイヤーのコメント
プラスくん
マイナスくん
出張先のホテルでウキウキしながら電話して、
ベルが鳴り、いざドアを開けてびっくり!
HPとは全く異なる小太りの女性が立っているではありませんか。
オラにも、えりさんのようにチェンジ!という勇気があればと悔やみました。
何を言ってるかわからないと思いますが、
オラも何が起こっているのかわからなかったのです。
婚活してたら副業を紹介されて始めたBUYMA。昼間はOL、夜はバイヤーでてんやわんやの日々。バイマは2017年1月からスタート。結婚に前向きな彼氏は2016年6月から募集中。
ショップのミスなのになぜ送料や関税、消費税を負担する必要があるのかと怒りたくなる気持ちが出てくるかと思いますが、オンラインショップの場合は利用規約が定められており、基本的にはその規約に同意して購入していることになります。
その規約で購入者の負担になるとかかれれていれば、いくらショップのミスであってもショップ側は負担してくれませんので、予めそういったリスクも頭に入れておく必要がありますね。
もちろんショップのミスを認めさせたうえで何かしら良い条件を引き出すための交渉をするのは悪いことではありません。
うまくいけば、次に使える条件の良いクーポンをもらえたり、場合によっては関税、消費税、送料も負担してくれることもあります。