第5章 7.海外ショップへの返品手順

更新日 : 2019年4月20日

返品規約の確認

初めて買付けをするショップであれば、正規品を扱っている安全なショップであることを確認した後に、予め返品規約を確認しておきましょう。返品規約については、サイト上の「Returns」に記載があります。

商品受取日から○日以内に返品申請をして、○日以内にショップに着くように返送すれば返品対応してくれるショップの方がほとんどですが、中にはショップの過失でない限り、自己都合の返品には対応してくれないというショップもあります。

万が一、お客様からクレームを受けあたふたしている間に返品申請期間が過ぎていた、返品ができるものと思ってお客様からの返品依頼を承諾したのに返品ができないショップだった、となると資金繰りに影響が出てきてしまう可能性があります。

また、商品受取り時に支払った関税・消費税はショップの過失でも自己都合でも、返金されないショップもあるので確認しておきましょう。買付けをする前に予め返品規約について把握しておけば、スムーズな顧客対応ができますし、在庫になるリスクも軽減することができますよ。

返品の手順

海外ショップへの返品手順はショップによって異なるので、ここでは大まかな流れを解説します。

①返品規約を確認する

サイト上に必ず「Returns」の項目があるので、返品ができるのかどうか、どうすれば返品ができるのか、といった内容を確認します。

②返品申請をして、ショップからの連絡を待つ

マイページの購入履歴から返品申請ができるショップであれば、返品理由を記載して申請をします。特に商品に不備があったなどショップ側の過失による返品であれば、商品の状態を詳細に伝える必要あるので、文章に加えて画像も一緒に添付するようにしましょう。ショップ側が返品申請を承諾したら、返品の手順が記載されたメールが届くので内容を確認します。購入履歴から返品申請ができないショップの場合は、問い合わせから直接メールに返品したい旨を連絡しましょう。

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③返送時に必要な書類を準備する

ショップから返品手続きの手順が示されるのでそれに従います。返品用の書類の添付を指示された場合は、その書類を準備します。多くはショップがメールに添付してくれたり、商品を受け取ったときに同梱されています。

④配送業者に集荷依頼をして返送する

ショップ側の過失による返品の場合はショップ側が配送業者を指定しており、着払いで返送してくれることが多いので、指定の配送業者に連絡をして集荷依頼をします。ショップによっては、ショップ側が集荷依頼をしてくれて、配送業者から直接自分に連絡がくることもあります。

自己都合の返品の場合は、配送業者は指定されておらず、自己負担で返送しなければならないので、自分が使いやすい配送業者で返送します。日本からヨーロッパ、アメリカ圏への返送であれば、EMSがオススメです。

⑤ショップから受け取りと返金手続きの連絡を待つ

ショップが商品を受け取れば、返金手続きがいつになるのかというメールが届きます。ただし、ショップ側の過失による返品であっても、関税・消費税は返金されないことが多いです。ダメもとで交渉してもいいですが、多くのショップの利用規約に、関税・消費税等の輸入経費はショップのミスであっても購入者の責任とする、という一文が入っていますので、これらをショップに求めても返金される可能性は低いと考えておきましょう。なお、日本国から関税・消費税を取り戻す手順は以下の参考記事をご確認ください。

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