税関のさじ加減で決まる関税…
パーソナルショッパーになってからというもの、商品の受け取り時に関税を思ったよりも多く支払うことになってびっくりしたことが誰しも1度や2度はあるのではないでしょうか。
私は春先に向けてスニーカーを出品したところ、たまたま私のショップ内で売れ筋商品になったことがきっかけで、スニーカーを多く扱うようになったのですが、同じスニーカーを1足仕入れたときと3足仕入れたときと関税額がほぼ同額だったことがあります。
この経験から、先輩パーソナルショッパーが言うとおり、関税は決定方法は示されているものの、実際には税関のさじ加減で決まるんだなと思い、想定より高かった場合でも落胆することを諦めました^^;
と言っても輸入する商品の品目を間違えられないように、ある程度工夫してはいますが。
それについてはまた別途記録します。
関税をしっかり計算すると!
BUYMAで出品を始めた当初は、関税の知識がなさすぎたため、高く支払うことになったり、安く出品できるのに諦めたりすることのないように、Googleスプレッドシートで関税算出シートを作って使っていました。
このシートを使うと、1品1品細かく計算できていいのですが、時間がかかるので、まずはざっくりライバルの価格に張り合えるか確認する程度の計算は簡単にしたいなと思うようになりました。
早く出したいときのざっくり計算法
ずばり、私のざっくり関税・消費税込みの仕入れ価格算出方法は以下の通りです。
- 商用課税の場合:
「(商品代金+海外ショップからの送料)× 1.2 」 - 個人輸入の場合:
「(商品代金+海外ショップからの送料)× 1.1 」
この計算式は革靴には適用しないという前提で使っています^^;
例えば、以下の関税が含まれていない商品で送料が$30、1$が110円(決済手数料込み)の場合で計算してみます。
- 商用課税の場合:
( $289.99 + $30 ) × 110 × 1.2 ≒ 42300円 - 個人輸入の場合:・・・・
( $289.99 + $30 ) × 110 × 1.1 ≒ 38800円
なぜ1.2を掛けるかというと、関税の課税率がざっくり10%で国内消費税が8%なので、 1.10*1.08=1.188を丸めて1.2にしています。個人輸入の場合は課税対象額が変わるため、1.1にしています。
利益をがっつり上乗せて出品価格を設定する分にはこの式で算出した結果で出品して問題ないと思いますが、利益が少なくても出品する場合は、厳密に計算した方がいいと思います。
関税計算の前提知識
ざっくり計算式をなぜ革靴には使えないかと言うと、革靴だけ関税の課税率が他と比べると恐ろしく高いからです。
関税を正確に算出するのは税関のさじ加減によるところがあるので難しいですが、前提として以下の知識を身につけておけばよいと思います。
- 個人輸入と商業輸入で関税対象額が異なる
- 個人輸入の場合は商品代金×60%が課税対象商品代金となる
つまり、(商品代金×60%)+送料が課税対象額 - 課税率は商品によって異なり、8〜12%だが、
革靴は30%もしくは4300円/足のどちらか高い方となる
詳しい税率は税関のページに掲載されています。
http://www.customs.go.jp/tariff/index.htm
税率の表には品目ごとに”HSコード”(掲載ページの表記では”H.S.code”)が振られており、輸入した際に発行される輸入許可証にこのコードが記載されているので、何の品目で判断されたのか知ることができます。
輸入許可証の取得方法や詳しい関税・消費税の算出方法は別途記録しようと思います。
これで革靴をざっくり計算式に適用すると危ないことがわかると思います。
だからと言って、革靴を扱わないというのはチャンスを逃すかもしれない!
と危惧する私でした。
先輩バイヤーのコメント
プラスくん
マイナスくん
同じ品名であっても関税率は協定によって様々ですね。
例えば、
革靴は多くの国が適用されてるWTO協定なら「30%もしくは4300円の高い方」ですが、
EPA協定を結んでいる豪州からの輸入は「15.3%」だから驚きです。
自由貿易協定とはおもしろいですね。
ということで、えりさん。
オラと協定を結びませんか?
・毎月、オラがえりさんにアイス1個(200ml)を渡す
・毎月、えりさんがオラに松坂牛200gを渡す
重量的にもバランスが取れている、
トランプもびっくりな完全平等な協定です。
では来月からよろしくお願いします。
婚活してたら副業を紹介されて始めたBUYMA。昼間はOL、夜はバイヤーでてんやわんやの日々。バイマは2017年1月からスタート。結婚に前向きな彼氏は2016年6月から募集中。
為替レートと1.2を掛けた数字を用意しておけば、
商品価格+送料にその数字を掛ければいいだけなので、
特定のショップの仕入れコストを知りたいときなどは、
掛け算一つで求められるようになりますね。